菌活の元祖!?きのこを食べるメリットや効能とは

善玉菌である乳酸菌や納豆菌を摂り入れ、腸内の善玉菌を増やして健康な身体づくりを目指す「菌活」。

「菌活をする」というとヨーグルトや納豆を食べるイメージですが、きのこを食べるのも大切な菌活です。

ここでは、菌活の元祖ともいわれるきのこを食べるメリットやきのこに含まれる栄養、きのこの菌と乳酸菌の違いなどについてわかりやすくご紹介しています。

目次

きのこを食べることは菌活になる?

きのこが菌でできていることは何となくわかっていても、きのこを食べることが菌活になるのか、よくわからない方も多いことでしょう。

きのこの菌は、どのような種類になるのでしょうか。

菌類に属するきのこは「菌」そのもの

きのこは菌類のうち子(し)のう菌類と担子(たんし)菌類に属しており、いってみればきのこ自体が「菌」そのものであるといえます。

逆に納豆に含まれる納豆菌やヨーグルトなどに含まれている乳酸菌は「菌」と名前がついていますが、きのこのようにズバリの菌類ではなく、バクテリアに近い菌類の親せきのような位置づけになるようです。

きのこを食べることは菌活になるのか

現在「菌活」というと納豆菌や乳酸菌を体内に取り入れる意味合いで使われていますが、「菌活」という言葉の由来は、元々はきのこ業界がきのこを食べることを推奨する目的で使っていた言葉なのだとか。

本来の意味での菌活は、むしろきのこを食べることだといえるかもしれません。

きのこも乳酸菌・納豆菌も体には大切

菌活できのこを食べるのも、乳酸菌や納豆菌を取るのも、どちらも体にとっては大切です。

乳酸菌や納豆菌は善玉菌として腸内で悪玉菌と戦い、きのこが持つ栄養も積極的に摂り入れたいものが多く含まれているからです。

きのこにはどんな栄養があるのか、以下でさらにくわしく見ていきましょう。

きのこにはどんな栄養がある?

きのこには、どのような栄養が含まれているのでしょうか。

種類ごとに豊富な栄養はことなりますが、以下のような特徴があります。

ビタミン・ミネラルが豊富

しいたけやにはビタミンDやビタミンB2が多く含まれ、まいたけ、ぶなしめじにはビタミンDのほか、カリウムなどが含まれています。

また、えのきだけにはビタミンB1のほか、睡眠に良いとされるギャバも含まれています。

食物繊維が多く低カロリー

上記のようにビタミン・ミネラルを含むきのこには、食物繊維も多く含まれています。

食物繊維には水に溶けやすく、血糖値やコレステロールの上昇を抑えたりするはたらきのある水溶性食物繊維と、水に溶けにくく、大便の量を増やしてお通じを良くするはたらきのある不溶性食物繊維の2種類がありますが、きのこには不溶性食物繊維が非常に多く含まれています。

生のきのこよりも乾燥きのこの方が栄養価は高くなる

また、生のきのこよりも乾燥させたキノコの方が栄養価は高くなり、乾燥しいたけに含まれるビタミンDは生のしいたけの30倍以上ともいわれています。

食物繊維を多く取りたいなら乾燥きくらげがおすすめです。

乾燥きくらげ10個中にはおよそ57gもの食物繊維が含まれており、生のぶなしめじの20倍以上となっています。

きのこを食べるメリットや効能は?

きのこを食べることによって、以下のようなメリットや効果が期待できます。

低カロリーでダイエット向きの食材

きのこはどの種類でも低カロリーで、生のきのこ100gあたりのカロリーは10~20kcal前後となります。

たくさん食べても低カロリーなので、ダイエットしたい人にはぴったりの食材だといえるでしょう。

食物繊維が豊富で便秘解消に役立つ

きのこには不溶性食物繊維が豊富に含まれているため、毎日食べると便のかさが増し、お通じを良くする効果が期待できます。

便秘がちな人やダイエットで食事の量を減らしていて、お通じが減ってしまった時などにきのこを摂り入れるとよいでしょう。

ビタミンDで骨粗しょう症対策にも

しいたけやまいたけ、ぶなしめじなどに含まれるビタミンDには、骨を作るもととなるカルシウムの吸収を良くするはたらきがあります。

骨粗しょう症を予防する目的できのこを摂り入れるなら、ビタミンDがより多く含まれる乾燥しいたけがおすすめです。

ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、炒め物やお肉と一緒に調理するとより体内に吸収しやすくなります。

おすすめレシピ例:しいたけの豚肉巻き、しいたけと牛肉の甘辛炒め、すき焼きなど。

バランスの良い食事と菌活で健康的な食習慣を

きのこや納豆、ヨーグルトに限らず、食材はあらゆるものをバランスよく食べることが大切です。

毎日の生活の中で「菌活はしているけどきのこは最近食べてないな」「ダイエット中できのこと納豆ばかり食べていて、お肉や野菜が足りていないかも」という場合は、他の食材も積極的に食べるようにしましょう。

まとめ

きのこはそれ自体が「菌類」であり、菌そのものを食べることから、「菌活」という言葉の由来になった食材でもあります。

ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、生よりも乾燥きのこのほうが栄養価は高くなります。

低カロリーでダイエットや便秘解消に役立ち、骨粗しょう症対策にも摂り入れたいきのこ。

ヨーグルトや納豆などの菌活と併せて、他の食材もバランスよく摂りながら、健康的な生活を送りたいものですね。