菌活でストレス改善!腸内環境と自律神経を整えよう

菌活で腸内環境を整えることは、ストレスの改善につながると考えられています。

ストレスは自律神経のバランスの乱れを引き起こし、さまざまな不調の原因に。

菌活で腸内環境を改善することで、ストレスが解消され自律神経のバランスも整っていきます。

この記事ではなぜ菌活がストレス改善になるのか、どのような菌が有効なのかを解説します。

目次

ストレスと脳、腸内環境の関係

ストレスを受けると脳が反応します。

脳から神経伝達物質が分泌されるため「心臓の鼓動が早くなる」「血圧が上がる」「お腹が痛くなる」などさまざまな体の変化が生じるのです。

それならストレスを改善するなら腸ではなく脳では?と思うかもしれません。

では、いったいなぜ腸なのでしょうか?

なぜストレス改善が腸なのでしょうか?

実は腸と脳には深い関わりがあることが知られており「腸脳相関」と呼ばれることもあります。

「仕事が大変」「人間関係に疲れた」など何かストレスを受けると腹痛や下痢を起こした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ストレスからくる腹痛や下痢という不快な症状は、脳がコントロールしている自律神経のバランスの乱れから生じます。

腹痛や下痢の不快な症状は脳に伝わって、さらに新たなストレスになるという悪循環を起こすことが特徴です。

脳は自律神経のバランスにかかわる神経伝達物質を分泌しますが、ここにも腸内細菌の働きが関わっていると言われています。

このようにストレスと脳・自律神経のバランス・腸内環境のバランスは深く関わりお互いに影響し合っているのです。

自律神経のことも知っておきたい

自律神経はストレスに深く関わりがあります。自律神経のこと知っておきましょう。

自律神経とは何ですか?

自律神経は、自分自身の意志とは関係なく24時間働く神経の総称です。

心臓や胃腸、肺など内臓や血管などの働きを調節して整えています。

寝ている間も心臓が動き、呼吸しているのは自律神経の働きによるものです。

自律神経にはどのような種類があるの?

「交感神経」と「副交感神経」という作用が反する2つの神経があります。

交感神経とは、主に起きているときや緊張するときに働き、副交感神経は、眠っているとき、くつろいでリラックスしているときに働く神経です。

一般的には朝から昼にかけて交感神経が活発になり、夜になるにつれて副交感神経が優勢になるリズムで変動しています。

2つの神経のバランスが崩れるとさまざまな症状が現れます。

2つの神経は普段はバランスよく働いていますが、さまざまなストレスによって乱れがちです。

菌活がストレス改善になる理由

菌活でストレス改善できるのですか?

ストレスが大きくかかったマウスに腸内細菌を入れることで、ストレスから回復したという研究報告があります。

このことからも菌活で腸内の細菌のバランスを整え、腸内環境を整えることはストレス改善につながっていくと期待できます。

実際お腹の調子がいいときは気持ちも前向きで、少々のストレスでも平気だったという経験があるのではないでしょうか。

腸内環境を整えるとはどういうこと?

腸内環境を整えるということは、善玉菌を活発にして、腸内細菌のバランスを整えることです。

人間の腸内には100兆個もの菌が存在すると言われています。

これらの菌のバランスの理想は、善玉菌2・悪玉菌1・日和見菌7と言われています。

ストレスで腸内環境が乱れると、悪玉菌が増え、普段はどっちつかずの日和見菌が悪玉菌の味方になるため下痢や便秘などさまざまな不調が生じるのです。

積極的に善玉菌を含む食品や、善玉菌のエサになるものを含む食品を積極的に摂ることで腸内環境を整えることができます。

ストレス改善の菌活に特に有効な菌

どのような菌を摂ればいいですか?

「プロバイオティクス」とも呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌がおすすめです。

ヨーグルトやナチュラルチーズ、ぬか漬けやキムチ、塩こうじなどを積極的に摂りましょう。

みそやしょうゆなども乳酸菌が含まれているので、毎日の食事に取り入れることが大切です。

どんな乳酸菌がストレスにいいのでしょうか?

LC1乳酸菌と呼ばれるLactobacillus Johnsonii La1(ラクトパシルスジョンソニ)という菌は、胃酸や胆汁酸に対し耐性を持ち、交感神経の活動を抑え血圧を下げる作用があったと報告されています。

L.ガセリ乳酸菌もストレスを減らし、免疫力をアップする作用があるという研究結果があります。

乳酸菌やビフィズス菌を摂っていれば大丈夫?

単に乳酸菌やビフィズス菌を摂るだけでなく「プレバイオティクス」と呼ばれる食物繊維や、オリゴ糖など善玉菌のエサになる食品を食べることも重要です。

ごぼうやイモ類・キノコ・豆類・海藻など食物繊維が豊富に含まれている食品を毎日食べることを心がけましょう。

オリゴ糖は、大腸に届いてビフィズス菌のエサになります。

善玉菌のエサになることで善玉菌を増やし、さらに腸内を酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑えることも特徴です。

菌活の具体的な効果は?

菌活を行うことで腸内細菌のバランスが整っていきます。

その結果腸内環境が改善され、自律神経のバランスも整っていきます。

幸福を感じるセロトニンやドーパミンの分泌が増えるため気持ちも前向きに。

それが自律神経のバランスに作用するというよいサイクルが生まれます。

その結果ストレスも改善されていくでしょう、便通が改善されるため、肌の調子もよくなっていくことが期待できます。

ストレス改善の菌活で注意点はありますか?

菌活の効果はすぐに実感できるものではありません。

根気よく毎日続けることが大切です。

またストレスをためないためにも規則正しい生活を送り、適度な運動をすることを心がけましょう。

まとめ

ストレスの多い現代社会において、菌活を行って腸内環境を整えることは大変重要です。

ストレス改善のためにも、日頃から意識して乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含む食品を摂りましょう。

善玉菌を増やす食物繊維やオリゴ糖も一緒に摂ることもストレス改善の菌活のポイントです。